備前焼 宝瓶 高原敏

備前焼作家の高原敏の宝瓶

備前焼作家、高原敏氏の作品は、伝統的な備前焼の技法を守りつつ、現代的な感性を取り入れた作風で知られています。
特に宝瓶（ほうひん）は、日本茶を楽しむための茶器として、その実用性と芸術性から高い人気があります。鑑定士が査定時に注目するポイントは以下の通りです。

作家性と希少性: 高原敏氏は備前焼作家として高い評価を得ており、その作品は美術品として価値があります。作品の真贋と、作家本人による制作であるかを判断します。

査定の重要ポイント
作品の状態: 欠け、ヒビ、割れ、修復跡がないかを確認します。宝瓶は茶器として使用されるため、内部の汚れや匂いがないかも重要なチェックポイントです。

窯変と自然釉: 備前焼の魅力である「窯変（ようへん）」や「自然釉（しぜんゆう）」の出方を確認します。作品によっては、この窯変の美しさが価値を大きく左右します。画像の宝瓶は、自然釉の出方が非常に美しいです。

共箱と付属品: 作品を収める共箱（作家本人が制作し、サインや落款がある箱）があるか、そして識箱（識者が鑑定した箱）があるかを確認します。共箱や付属品は、作品の価値を証明する重要な要素であり、査定額に大きく影響します。

銘（サイン）: 作品の底部にある作家の銘（サイン）が鮮明であるかを確認します。

今回お持ちいただいた高原敏先生の備前焼の宝瓶は、氏の作風がよく表れた素晴らしい一点でした。特に、自然釉の景色が非常に美しく、お茶を淹れる喜びを感じさせる作品です。
内部も非常にきれいな状態で、大切に扱われていたことが伺えました。また、共箱も完備しており、作品の正当性を証明する重要な要素でしたので、お客様のご期待を超える高額査定となりました。
備前焼の茶器は、その実用性と芸術性から非常に需要が高いです。ご売却をお考えの際は、ぜひ一度質屋の中島にご相談ください。