ブランドバッグ買取で偽物と査定されても慌てないための対策
ブランドバッグの買取で、偽物と査定されるのが不安な方もいるでしょう。しかし、適切な対策をすれば慌てる必要はありません。本記事では、ブランドバッグが偽物と査定された際の対処法や、信頼できる買取店の選び方など、トラブルを回避するための方法を紹介します。
ブランドバッグが偽物と査定される5つの理由
ブランドバッグが偽物と査定される主な理由は以下のとおりです。
バッグが偽物と査定される理由
- 縫製が甘い
- 材質が悪い
- ロゴがずれている
- シリアルナンバーがない
- 保証書など付属品がない
ここからは、偽物と判断される主な理由について詳しく解説していきます。
縫製が甘い
縫製のクオリティは、ブランドバッグの真贋を見分ける指標の一つです。本物のブランドバッグは、高い技術を持った職人によって丁寧に縫製されています。一方、偽物は大量生産を目的としているため、縫製の品質は低いものが多いです。
ステッチの間隔がバラバラだったり、糸のほつれが見られたりします。また、本物のブランドバッグは、裏地や内ポケットの縫製まできれいに仕上げられていますが、偽物は目立たない部分の仕上がりが雑になりがちです。
縫製の甘さは、バッグの見た目や耐久性にも影響を与えるため、偽物と疑われる原因になります。
材質が悪い
本物のブランドバッグは、最高級の皮革や金具、生地を使用しています。一方、偽物は安価な材料を使用していることが多く、プロの査定士なら見た目や質感で判断できるでしょう。例えば、本物の高級レザーは柔らかく、独特の光沢と質感があります。しかし、偽物は硬くプラスチックのような質感のものが多いです。
また、金具の質感や重さも偽物を見分けるポイントとなります。本物の金具は重厚感があり、均一な仕上がりですが、偽物は軽く、色ムラや傷が見られる場合があります。さらに、裏地の素材や縫製の質、ファスナーの滑らかさなども、材質の判断材料です。
ロゴがずれている
ブランドのシンボルであるロゴがずれていると、偽物と疑われる傾向にあります。本物のブランドバッグは、ロゴの配置や大きさなど細部まで精巧な仕上がりです。しかし、偽物のバッグのロゴは位置がずれていたり、フォントの太さや形が本物と異なっていたりします。
ロゴのずれが必ず偽物の判断基準となるわけではありませんが、伝統のあるブランドは製品の妥協を許しません。本物のブランドバッグは、ロゴの裏側の仕上がりまで丁寧に作られています。そのため、プロの査定士から見て違和感のあるものは、真贋を疑われる恐れがあるのです。
シリアルナンバーがない
シリアルナンバーは、シャネルなど一部のブランドバッグに付けられている番号です。バッグの製造年や、製造場所などがわかります。シリアルナンバーはバッグを識別するもので、一つとして同じものは存在しません。
偽物はシリアルナンバーがない場合や、不明瞭な刻印、不自然な位置、フォントの形なども査定の基準となります。シリアルナンバーの有無や正確性は、偽物を見分ける大きなポイントといえるでしょう。
保証書など付属品がない
ブランドバッグの査定において、保証書や保存袋、ギャランティカードなどの付属品は重要です。本物のブランドバッグには、通常、保証書やブランドロゴ入りの保存袋、ギャランティカードが付属しています。
付属品は、バッグの品質や正規品であることを証明するものです。偽物は付属品がない場合が多く、あっても材質や内容が本物と異なるケースも少なくありません。例えば、保証書の印刷の質や記載内容、保存袋の素材や縫製などの違いです。ブランドによっては、特殊な形状のタグや、独自のホログラムシールなどを付けていることもあり、偽物を判定する要素となります。
偽物のブランドバッグを買ってしまう場所
偽物のブランドバッグは、さまざまな場所で売られています。素人ではなかなか判別できないうえ、価格帯が正規品と同じであれば偽物とは疑わないケースもあるでしょう。
偽物のバッグを購入しがちな場所
- フリマアプリ
- オークションサイト
- 正規店以外の店舗
ここからは、偽物を購入する危険性のある場所について解説していきます。
フリマアプリ
フリマアプリは偽物のブランドバッグを買うリスクが高い場所の一つです。フリマアプリでは、出品者の身元確認が不十分な場合があり、悪質な出品者がいる可能性が高いからです。
また、アプリで公開されている品物の写真だけでは本物か偽物かの判断が難しいため、偽物を掴まされるリスクが高いと言えるでしょう。さらに、フリマアプリは匿名性が高いため、取引でのトラブルが発生したら対応に困るおそれもあります。もしフリマアプリでブランドバッグを購入したいと思ったら、出品者の評価や商品の情報を十分に確認しましょう。
疑わしい点があれば問い合わせたり取引を控えたりするなど、慎重に判断しなければなりません。
オークションサイト
オークションサイトでも、偽物のブランドバッグが出品されます。フリマアプリと同様、出品者が匿名の場合があり、悪質な業者が潜んでいる可能性があります。
入札形式のため、購入を焦って高額で落札してしまうケースもあります。オークションサイトも商品の状態を手に取って確認できず、写真や説明文だけで判断しなければなりません。そのため、偽物を見抜くのはかなり難しいといえます。さらに、一度落札すると取引をキャンセルすることが難しい場合もあり、慎重な対応が必要です。
オークションサイトを利用する際は、出品者の評価や出品履歴、商品説明を細かくチェックし、不明点があれば質問するなど、適切な情報収集をおこないましょう。
正規店以外の店舗
大阪の鶴橋などの路面店舗でも、一見すると本物に見える偽物が販売されているケースがあるため注意が必要です。
正規店以外の店舗では、商品の仕入れルートが不透明であることも多く、偽物が紛れ込むおそれがあります。このような店舗でブランドバッグを購入するときは、正規品の証明であるギャランティカードや付属品を確認し、店舗自体の信頼性も慎重に判断しなければなりません。
信頼できる店舗の選び方も解説しますので、このまま記事を読み進めてみてください。
偽物のブランドバッグを買取に出すリスク
「持っているブランドバッグを査定に出して、偽物だったらペナルティはあるの?」と考える方もいるでしょう。
考えられるリスクは大きく分けて3つあります。
偽物のバッグを買取りに出すリスク
- 返金のリスク
- バッグを処分されるリスク
- 法的な責任が生じるリスク
順番に見ていきましょう。
返金のリスク
偽物のブランドバッグを買取に出して、買取のお金を受け取った場合、後日返金を求められる可能性があります。査定のときは偽物の判定がされなくとも、後から偽物だと判明した場合、買取金を返すよう求められるケースです。
偽物と知らずに買取に出してしまった場合でも、法的な責任が生じる場合があるため、返金には応じるのが無難でしょう。
バッグを処分されるリスク
知らずに偽物のブランドバッグを買取に出したあと、バッグが処分されてしまうリスクがあります。買取店は偽造品の流通を防ぐ義務があり、偽物と判断したバッグは販売できません。そのため、偽物と判断された場合はまず買取拒否されるケースが多いです。仮に買い取ってくれたとしても、後で処分される可能性が高いでしょう。
法的な責任が生じるリスク
故意に偽物のブランドバッグを買取に出すのは商標権の侵害や詐欺罪にあたり、罰金や懲役などの刑事罰を受ける可能性があります。また、ブランド企業から民事訴訟を起こされたり、多額の損害賠償を請求されたりすることも考えられます。さらに、もし偽造品の売買に関与したと公になれば、社会的信用を失う可能性もあるでしょう。
ブランドバッグが偽物と査定されたときの3つの対処法
買取に出したブランドバッグが偽物と査定されてしまったら、がっかりしてしまうかもしれません。しかし、適切な対応をすれば、トラブルを避けられます。ここでは、偽物と査定されたときの3つの対処法をご紹介します。
バッグが偽物と言われたときの対応
- 偽物と査定した理由を聞く
- 査定の証拠となる書類をもらう
- 偽物でも買い取ると言われたら断る
偽物と言われても、慌てず冷静に対応しましょう。
1. 偽物と査定した理由を聞く
まず、査定士に偽物と判断した根拠を詳しく説明してもらいましょう。プロの査定士は、ブランドバッグの真贋を見極めるための知識と経験があります。偽物と判断した理由を具体的に聞けば、納得のいく説明が聞けるかもしれません。例えば、ステッチの縫い方や使用されている素材、ロゴの刻印の特徴など、細かな点について説明を求めましょう。
2. 査定の証拠となる書類をもらう
偽物と査定した理由を聞いた後は、その内容を記載した書類を発行してもらいましょう。後々のトラブル防止や再鑑定を依頼する際の重要な証拠となります。
書類には、バッグの詳細な情報と、偽物と判断した具体的な理由を明記してもらいます。また、査定を行った店舗名、査定員の名前、査定日時なども書いてもらいましょう。公式の書類があれば、他の買取店や専門家に再鑑定を依頼する際にも役立ちます。
3. 偽物でも買い取ると言われたら断る
一部の買取店では、偽物と判定されたバッグでも買い取ると提案してくる場合がありますが、絶対に避けましょう。偽造品の売買は法律で禁止されており、罰則の対象となる可能性があるからです。
たとえ最初は偽物と知らなかったとしても、偽物と査定されたうえで売却すれば違法行為となります。また、偽物でも買取可能とする店舗は信頼性に欠けると考えられます。
通常、リサイクルショップや買取店では一切偽物を扱いません。それなのに何かしらの理由を付けて偽物と言って買取しようとする業者はもしかしたら偽物とウソをついて安くで買取しようとしている可能性も考えられます。
一度偽物と査定されたバッグは、買取を辞退するか、別の信頼できる買取店での再鑑定を受けるなどして、それでも偽物と言われたら売却は諦めるのが無難です。
正規品であることが確認できない限り、絶対に売却しないようにしましょう。
バッグの査定で偽物と査定された事例
ブランドバッグの買取を希望する方にとって、偽物と査定されるのはショックなことです。自分は正規品と信じて購入したのに、偽物と判断されるケースがあります。このような事態に直面した際の対処法を知っておくことは重要です。ここでは、バッグが偽物と査定された事例と、その際の適切な対応方法について解説します。
購入時期 | 3年前 |
購入品 | 某ハイブランドのバッグ |
購入場所 | 香港に旅行に行ったときに声を掛けられてついて行ったブランドショップ |
内容 | 女性客が持ち込んだバッグを査定したところ、縫製が甘くロゴも歪んでいたため、入念に調べたうえで偽物と判断した。落胆する女性客に対し、バッグの作りが雑であると説明し、このバッグを売却することでトラブルに発展する可能性があるとも説明。正規店以外での購入は、偽物を手にするリスクがあることを伝え、偽物を販売すると違法となることも話した。女性客は「事前にわかってよかった。法律に違反するところだった」と安心した様子でバッグを持ち帰った。 |
誠実な買取店であれば、偽物と分かった時点で買取拒否することがほとんどです。その際、はっきりと「偽物です」と言わず「買取の基準に満たない」などオブラートに包んだ言い方をします。
買取店でこうした対応が見られたら、買取を辞退してリスクを避けましょう。
信頼できる買取店の選び方
ブランドバッグは信頼のおける買取店で査定を受けてから売却しましょう。良い買取店は、以下のポイントを押さえて探してみてください。
- 鑑定士の資格を確認する
- 店舗の実績と口コミを確認する
- 買取に関する説明やサポートについて確認する
専門性と顧客の声、実際の対応などで判断するのをおすすめします。
査定士の資格を確認する
査定士の資格について確認しておきましょう。信頼性の高い買取店には、専門的な知識と経験を持つ査定士が在籍しています。経験年数やこれまでの取引実績について確認しておくのがおすすめです。
実は、ブランドの鑑定に資格は必ずしも必要ではありません。しかし、要件を満たした人が得られる「協会基準判定士」という資格を持っている査定士もいます。より深い知識と査定の技術を備えている証明になるため、所持している査定士に依頼するのも良いでしょう。
また、買取店の営業には「古物商許可」という資格が必須ですので、査定依頼する前に「古物商許可」を所持しているか確かめておくのがおすすめです。古物商の許可は店頭の目立つところに掲示しているはずなのでそれを確認すると良いでしょう。
店舗の実績と口コミを確認する
買取店を選ぶ際、店舗の実績と口コミを確認するのも忘れないようにしましょう。営業年数が長い店舗は、安定した経営で信頼性も高いと考えられます。また、取り扱いブランドの多さやそのブランドの買取の数も、査定の正確性や店舗の信頼性を計る材料です。
口コミについては、インターネットの評価サイトや SNS での確認がおすすめです。ただし、極端に良い評価や悪い評価は主観的な意見が多いため注意しなければなりません。
知人や友人からの紹介や体験談も参考になります。実績と口コミを総合的に判断し、より信頼できる買取店を見つけていきましょう。
買取に関する説明やサポートについて確認する
明確な価格の提示や、丁寧なサポートをしてくれる店舗は信頼性が高いといえます。査定の基準や買取価格の決定方法をきちんと説明してくれる店舗を選びましょう。また、キャンセルや返品のポリシーが明確で、顧客の意思を尊重する姿勢も大切です。個人情報の取り扱いに配慮している点も考慮すると良いでしょう。
さらに、複数の支払い方法や、宅配買取など便利なサービスを提供している店舗も利用しやすいです。顧客サポートが充実しており、問い合わせに対して迅速かつ柔軟な対応をしてくれる店舗を選べば、より安心して買取を依頼できます。
まとめ
ブランドバッグが偽物と査定された場合の対処法と、偽物に関するリスクについて解説しました。もし買取店で持ち込んだバッグが偽物と言われたら、買取をやめておきましょう。偽物と知ったうえで売却すれば詐欺罪や商標権の侵害に問われる可能性があります。
また、ブランドバッグを購入する際は、正規店で買うのが確実です。フリマアプリ・オークションサイトでは、悪質な出品者が質の悪いバッグをブランドバッグと偽って出品しているおそれがあります。
もし、手持ちのブランドバッグを査定に出したければ、誠意をもって対応してくれる買取店を探して査定依頼しましょう。買取店のWebサイトでこれまでの取引実績を確認したり、口コミを調べたりすれば、ある程度買取店の信頼性がわかります。
さまざまなリスクを避けるためにも、買取店選びは慎重におこないましょう。
執筆者プロフィール
-
店長 河本 明
買取業界歴15年以上。
買取の得意分野:ブランド品、ジュエリー、時計
ジュエリーコーディネーター ウォッチコーディネーターの資格を保有しております。
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