カードローンとは?仕組みやメリットデメリットを徹底解説
「給料までの生活費が足りない」「急病で病院代がかかった」などの事情から、すぐにでも現金が必要な人にとって、カードローンは利便性の高い方法です。しかし、同時に多額の負債につながりやすい一面ももっています。
本記事では、カードローンの基本的な仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説します。
また、キャッシングや質屋の利用など、他の借入方法との違いについても詳しくまとめました。カードローンの利用を検討している方や、安全に資金を調達したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
カードローンの概要

カードローンはどのような仕組みで運用されているのでしょうか。ここでは、銀行系カードローンと消費者金融系カードローンについて、詳しく解説していきます。
銀行系カードローン
銀行系カードローンは、銀行が提供する個人向けの融資サービスです。銀行系カードローンには以下の特徴があります。
- 返済期間が長い
- 審査基準が厳しい
- 金利が比較的低い
- 利用限度額が高い
銀行系カードローンは、金利の低さと返済期間の長さが魅力です。高額の借入、長期の借入に適しています。
厳しい審査基準が設けられており、安定した収入が利用の前提条件です。
消費者金融系カードローン
消費者金融系カードローンは、消費者金融業者が提供する個人向けの融資サービスです。以下のような特徴があります。
- 利用限度額が低め
- 無担保での借入が可能
- 即日の融資が受けられる
- 審査の結果が出るのが早い
消費者金融系カードローンは、急な出費で現金が必要になった場合に便利です。
短期間の返済が前提で、金利は高めに設定されています。そのため、借入期間が長くならないように注意が必要です。
消費者金融系カードローンは、会社によって金利や利用限度額に大きな違いがあります。各社の条件を調べ、自分に合ったカードローンを選びましょう。
カードローンの利用の流れ

カードローンの仕組みや利用の流れについて知りたいと考えている方も多いでしょう。ここでは、申し込みから返済までの流れを詳しく解説していきます。
①申し込みと審査
カードローンを利用するためには、まず申し込みと審査が必要です。申し込みはインターネットや郵送、店舗でおこなえます。審査で求められるのは以下の項目です。
・本人確認できる書類
・職業や年収
・信用情報
申し込みには、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類が必要です。年収や職業、信用情報が審査され、借入可能かどうかが決まります。
信用情報は過去の借入履歴や返済状況などで、審査結果に大きく影響します。
審査は通常、即日~数日かかると考えておきましょう。
②限度額決定と契約
審査に通ったら、利用限度額が決まります。利用限度額は借入可能な上限額で、審査の結果に基づいて変動します。
利用限度額が決まったら、契約手続きです。契約書には、金利や返済方法、支払いが遅れたときのペナルティなどが詳しく記載されています。勘違いが起こらないようしっかり確認し、納得したうえで契約書に署名しましょう。
契約手続きが完了すると、専用のカードが発行され、ATMやオンラインバンキングを通じて、カードローンを利用できます。
③借入方法を選んで利用する
カードローンの借入方法はさまざまで、利用者のニーズに合わせて選べます。主な借入方法は以下のとおりです。
- 銀行のATM
- 専用アプリ
- ネットバンキング
ATMでは、発行されたカードを使って、金融機関や提携ATMから現金を引き出せます。また、WEBバンキングやアプリを利用すれば、24時間いつでもスマートフォンから借入手続きが可能です。
④返済する
カードローンの返済方法も多様で、利用者の状況に応じて選択できます。主な返済方法は以下の通りです。
- 銀行のATM
- 銀行口座からの引き落とし
- コンビニエンスストアでの支払い
引き落としは、毎月の返済日に自動的に口座から引き落とされるため、返済忘れを防ぎます。ATMやコンビニでの返済は、自分のペースで支払いたい場合に便利です。
カードローンのメリット

カードローンのメリットは以下のとおりです。
- 使い道は自由
- 担保・保証人が不要
- 入会費や年会費が無料
- 急な出費にも対応できる
- 限度額内なら繰り返し借りられる
順番に解説していきます。
使い道は自由
カードローンは、使い道を自由に決められるメリットがあります。契約するときに目的を決める必要がありません。予期せぬ出費やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
【カードローン使い道の例】
利用目的 | 具体例 |
生活費の補填 | 家賃・光熱費・食費など |
急な出費 | 医療費・家電の修理費など |
レジャー・イベント費用 | 旅行・結婚式の費用など |
教育ローンやマイカーローンのように、用途を制限されないため、あらゆる場面で利用できるのが魅力です。
担保・保証人が不要
担保や保証人が不要な点もメリットです。
担保とは、お金を借りるときに貸す側に安心してもらうために提供するもので、家や車などが一般的です。保証人は、借りた人が返済できないときに代わりに返済する人を指します。
カードローンでは、保証会社がその役割をしてくれるので、保証人を探す手間や心理的負担もなく安心です。
入会費や年会費が無料
カードローンには、入会費や年会費が無料というメリットもあります。そのため、借入をしない限り費用は発生しません。クレジットカードのような、年会費がかからず、負担は軽いです。契約だけを済ませておき、必要なときにだけ利用すると良いでしょう。
余計な費用を気にせずに、備えとして契約しておくと、いざというときの資金調達に役立ちます。
急な出費にも対応できる
カードローンは「すぐに現金が必要!」という状況にもすぐ対応できます。以下の状況で活用できます。
【急な出費の例】
- 家電製品が突然故障したとき
- 給料日前に生活費が足りないとき
- 車の故障やトラブルが発生したとき
- 急な病気やケガで医療費がかかったとき
予期せぬ出費があっても、カードローンを契約していれば、すぐに現金を調達できます。
限度額内なら繰り返し借りられる
カードローンは、契約した利用限度額内であれば、何度でも借入できるのが便利です。
「ちょっとだけ借りたい」と思ったときに必要な金額だけ借りれば、利息の負担も抑えられます。利用限度額の中におさまる利用であれば、新たに審査をする必要もなく、時間も手間もかかりません。
必要なときに必要な分だけ借りられる使い勝手の良さは、大きなメリットといえるでしょう。
コンビニや銀行のATMから利用できる
カードローンは、コンビニや銀行のATMから手軽に利用できます。ほとんどのカードローンは、提携しているATMから現金の借入や返済が可能です。
特にコンビニATMは全国に設置されており、24時間いつでも利用できるため、急な出費にもすぐ対応できます。たとえば「深夜に急なお金が必要になった」といった場面でも、近くのコンビニで簡単に引き出せるため安心です。
また、ATMの操作も預金の引き出しとほとんど変わらないので、初めての人でも戸惑うことなく利用できます。
カードローンのデメリット

カードローンには、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのでしょうか。
- 借り過ぎる危険性がある
- 審査に時間がかかるケースがある
- 金利が高めで返済の負担が大きい
- 返済が遅れると遅延損害金が必要
借り過ぎる危険性がある
カードローンは手軽に利用できるため、つい借り過ぎる傾向があります。少額ずつ借り入れていたとしても、回数が増えればそれだけ負債も返済額も増えるため、家計を圧迫しかねません。
カードローンは計画的に利用すれば便利なサービスですが、無計画な利用は避けるべきです。利用前にしっかりと返済計画を立て、どうしても現金が必要になったときのみ利用するようにしましょう。
審査に時間がかかるケースがある
カードローンの審査は即日で終わることもあれば、数日かかることもあります。提出した必要書類の不備や、信頼情報の確認などが理由です。特に、書類の不備があると再提出となり、その分日数がかかります。
急いでお金を借りたいときは、審査待ちの期間が長く感じるでしょう。少しでも審査をスムーズに進めるには、事前に必要書類を確認してすべて揃えておく必要があります。
金利が高めで返済の負担が大きい
カードローンの金利は高めに設定されているため、返済の負担は大きくなりがちです。カードローンの返済額は、借りた金額に応じて変動します。残高スライド方式によるもので、借入残高が多いほど返済額が高く、返済が進むにつれて1回の返済金額が下がる仕組みです。
【借入額と返済額の例】
借入残高 | 返済額 |
10万円超20万円以下 | 4,000円 |
20万円超30万円以下 | 6,000円 |
30万円超40万円以下 | 8,000円 |
返済計画を立てるときは、返済額の変動を考慮すると無理のない返済が実現できるでしょう。
返済が遅れると遅延損害金が必要
カードローンでは、返済が遅れると遅延損害金が発生します。
返済が遅れると、遅延損害金が追加され、返済負担がさらに大きくなります。遅延損害金は、返済日の翌日から返済が完了するまでの間、日割り計算で加算されるものです。
【遅延損害金の算出方法】
延滞元本×遅延損害金利率÷365日(うるう年は366日)×延滞日数
遅延損害金は返済負担を増やすだけでなく、信用情報にも影響を与えるため、計画的な返済を心掛けましょう。
カードローンと他の借入方法の違い

カードローン以外の借入には、キャッシングと質入れがあります。
ここでは、それぞれの違いと、自分に合った借入方法を見きわめるポイントについて見ていきましょう。
キャッシングとの違い
カードローンとキャッシングは、一見似ていますが異なる部分もあります。
- 金利
- 返済期間
- 利用限度額
カードローンは、通常キャッシングよりも金利が低く設定されています。そのため、高額の借入でも負担は比較的軽いです。
キャッシングは、クレジットカードの機能を利用してお金を借りるサービスで、一時的な借入れに向いています。利用限度額は、一般的にカードローンのほうが高く設定されていることが多いです。希望する借入額や期間によって、カードローンとキャッシングを使い分けると良いでしょう。
質屋の「質入れ」との違い
カードローンと質屋の「質入れ」は、現金を得る手段として異なる特性を持っています。以下のような違いがあります。
- 担保の有無
- 信用情報への影響
- 現金化までのスピード
質屋の「質入れ」は、物品を担保にその場で現金を受け取るため、信用情報に影響しません。一方、カードローンは無担保で現金を借りられますが、信用情報に影響します。また、現金を調達するまでには申し込みや契約手続きなど、事前の準備期間を考慮しなければなりません。
急ぎで現金を受け取りたい場合は質入れがおすすめです。担保となる物品は必要ですが、他でローンを組む際の審査に影響せず、即日で現金を受け取れます。
カードローンで失敗しないためのポイント

カードローンで失敗しないために、4つのポイントを押さえておきましょう。
- 融資までの期間を確認する
- 金利が低いカードローンを選ぶ
- 無理のない返済計画を立てる
- お金に余裕がある場合は繰り上げ返済する
1つずつ解説していきます。
融資までの期間を確認する
カードローンの申し込みから実際の融資までの期間は、サービス提供者によって異なります。即日融資が可能な場合もありますが、審査や手続きに時間がかかるケースもあります。カードローンを申し込む前に、申し込みから融資までにどのくらいの期間が必要なのかチェックしておきましょう。
融資までの期間が短いカードローンは、突発的な出費にも対応しやすく便利です。
しかし、スピードだけを重視すると、他の条件を見逃すかもしれません。サービス全体の内容も確認が必要です。
金利が低いカードローンを選ぶ
カードローンは、できるだけ金利が低いものを選びましょう。金利が低ければ、返済金額を抑えられます。
また、無利息期間があるカードローンを利用すれば、短期間で返済し、利息を発生させずに済みます。利用限度額に応じて金利が変動する場合もあるため、希望する借入額に対応した金利を確認するのをおすすめします。
無理のない返済計画を立てる
カードローンを賢く利用するには、無理のない返済計画が欠かせません。以下のポイントを押さえ、返済計画を立てましょう。
- 毎月の返済額を設定する
- 返済期間を決める
- 収入に応じた返済シミュレーションをおこなう
カードローンは便利ですが、手軽に使えるだけに無計画になりがちです。まず、どれだけの金額を借りたいかを明確にしましょう。そのうえで、毎月いくらなら無理なく払えるのかを考えます。
カードローンを申し込む前に、返済シミュレーションを試すのがおすすめです。目安ですが、毎月の返済額がわかります。
返済に追われて余裕のない暮らしにならないよう、自分の状況に応じてカードローンを利用しましょう。
お金に余裕がある場合は繰り上げ返済する
お金に余裕ができたら、繰り上げ返済するのがおすすめです。繰り上げ返済のメリットは以下の通りです。
- 利息の金額が下がる
- 返済期間の短縮になる
- 心理的負担を軽減する
状況に応じて繰り上げ返済すれば、カードローンの返済がより効率的に進みます。あくまでもゆとりがあるときに、無理なく繰り上げ返済を利用しましょう。
まとめ
カードローンは、審査に通ればコンビニATMからも利用できる、便利な資金調達の方法です。しかし、金利が高めで、利用限度額内であれば何度も借入できる手軽さから、借り過ぎてしまう危険性をはらんでいます。返済が遅れると、遅延損害金が発生したり、信用情報に傷がついたりといったペナルティがあるため、注意が必要です。
急な出費の備えとして、カードローン以外の方法も検討してみましょう。
質屋の中島では、お客様の大切なお品物を「質入れ」という形でお預かりし、その場で査定・現金化するサービスを提供しています。今すぐに現金が必要な人は、LINEやお問い合わせフォームからお問い合わせください。
執筆者プロフィール

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店長 河本 明
買取業界歴15年以上。
買取の得意分野:ブランド品、ジュエリー、時計
ジュエリーコーディネーター ウォッチコーディネーターの資格を保有しております。
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