薩摩切子　お猪口

備前焼作家の高原敏の宝瓶

この度は、大変美しい薩摩切子のお猪口をお譲りいただき、誠にありがとうございます。

今回お持ちいただいたお品物は、薩摩切子ならではの厚みのある色被せガラスに、繊細なカットが施された逸品です。特に、カットの切り口から生まれる**『ぼかし』の美しさ**は、熟練の職人でなければ成し得ない技術であり、光にかざした際の幻想的な色の移ろいに圧倒されました。

査定において特に高く評価させていただいたのは以下の点です。

保存状態: ガラス製品にありがちな縁の欠けや目立つキズがなく、非常に大切に保管されていたことが伺えるコンディションでした。

色の深みと意匠: 鮮やかな**『島津紫』や『薩摩瑠璃』**など、薩摩切子を象徴する深い色味であり、伝統的な幾何学模様が歪みなく刻まれていました。

刻印と付属品: 底面のブランド刻印（島津薩摩切子など）が鮮明であり、共箱（木箱）や栞が揃っていたため、最大限の評価をさせていただきました。

観賞用としても実用としても価値の高い工芸品をお預けいただき、心より感謝申し上げます。

薩摩切子のご売却をお考えの際は、ぜひ一度質屋の中島にご相談ください。