【2024年版】金買取に手数料がかかる理由と手数料の相場を紹介
金買取に手数料がかかる理由
金を売却時に「手数料はどのくらいかかるんだろう?」「なぜ金の買取では手数料が発生するのだろう?」などの疑問に思ったことはないでしょうか? また、手数料無料の業者は怪しくないか、と気になる方もいるでしょう。 金買取の手数料は、法律や規定で定められているわけではなく各業者ごとに異なります。 この記事では、金買取時の手数料や手数料のかからない業者、良質な買取業者の見分けかたについて解説していきますので、参考にしてみてください。 最初に、金買取に手数料がかかる理由をまとめました。
- 別の買取業者に売却して利益を得るため
- 金の総重量が減ってしまうため
詳しく解説します。
別の買取業者に売却して利益を得るため
金買取に手数料がかかる理由は、別の買取業者に売却して利益を得るためです。金製品買取時に、手数料を設定しておくことで 他の業者に売却したときに、手数料分の利益を得ることができます。 例えば、手数料10%で1gあたり7,500円で売却した場合は、7,500円から手数料の750円が引かれ、6,750円になります。 他の買取業者に1gあたり7,500円で売れれば、手数料分の750円が利益になります。
なぜ自社で販売しないのか、という疑問もあるかもしれません。自社で金の販売をする場合は、自社で金の加工や抽出のシステムが必要になります。 しかしほとんどの業者はそのシステムや技術を持っていません。そのため、初めから転売目的で買取をする業者も少なくありません。
また金相場は毎日変動しています。売却のタイミングにようってはお客様から買取した価格よりも、金相場が下がっている可能性があります。 そのリスクを抑えるために、手数料を設定している場合もあります。 買取業者利用時に手数料がかかる場合は、他の業者とも比較して、手数料の割合に差がありすぎないか確認しましょう。
金の総重量が減ってしまうため
金買取に手数料がかかる理由には、金の総重量が減ってしまうためということが挙げられます。金を加工する際に金の総重量が減ってしまいます。 その分を補うために、手数料を設定しているケースもあります。金加工は1度高温で溶かして精製します。 金を精製・加工する際に金を完全に分離させることができないので、金が1%前後減ってしまいます。 金は重量によって価値が決まるので、利益を出すために減ってしまった分を手数料で補うのです。
金買取にかかる手数料の金額
金買取にかかる手数料の金額をまとめました。
- 金の総重量に応じて一定の手数料を設定
- 一定の重量までの手数料を一律で設定
- 地金1個につき手数料を設定
- 出張料、振込手数料
1つずつ見ていきましょう。
金の総重量に応じて一定の手数料を設定
金買取にかかる手数料は、金の総重量に応じて一定の手数料を設定しています。金買取で発生する手数料は、買取業者が自由に設定できます。 一概には言えませんが、手数料の相場は、おおよそ買取総額の1〜3割です。(業者によってはそれ以上で設定している場合もあります。)
例えば金相場が1gあたり7,500円の、金を100g売却するとします。手数料は2割に設定します。 その場合、総額は7,500×100=750,000円です。こちらの金額に手数料の2割引きます。 手数料は750,000×0.2=150,000円になります。総額引く手数料が査定金額です。 750,000-150,000=600,000円 こちらの金額が査定金額になります。手数料によってかなり査定額が変わってくるので、注意しておきましょう。 また、大手の業者や自社で加工技術を持っている業者では、手数料が低くなることもあります。
一定の重量までの手数料を一律で設定
金買取にかかる手数料の2つ目は、一定の重量までの手数料を一律で設定しています。 例えば500g以上の売却で手数料なし、500g未満で手数料10%、300g未満で15%、100g未満で20% というふうに、金の重量によって、手数料を設定しているところもあります。これは、小型の金ほど加工の費用が割高になるためです。
地金1個につき手数料を設定
金買取にかかる手数料には、地金1個につき手数料を設定していることが挙げられます。グラム数ではなく、地金1個に対して手数料を設定している場合もあります。 こちらも、業者によって手数料は変わってくるので、しっかり確認しておきましょう。
出張料、振込手数料
金買取にかかる手数料の金額の最後は、出張費、振込手数料です。出張買取や査定額を振込でお願いした場合などは、「出張費」「振込手数料」がかかる場合があります。 これらの費用は、最初にかかるのか、またどのくらいかかるのかというのを、必ず業者側に確認しましょう。
手数料がかからない買取業者について
手数料がかからない買取業者について以下の順で説明していきます。
- 買取価格を相場より低くしている
- 高額買取のみ手数料無料にしている
詳しく解説します。
買取価格を相場より低くしている
手数料がかからない買取業者は、買取価格を相場より低くしていることがあります。手数料を無料にすることで買取価格を安くするして 別の業者に売却したときに、利益を大きく得るためです。手数料無料によってお得感が出ますが、実際は相場よりも低い場合もあります。 手数料無料に魅力を感じるかもしれませんが、必ずしもそういった業者が優良企業とは言えません。 事前に金の相場を確認し、他の業者にも相見積もりした上で、比較検討するのがおすすめです。
また、サイトや業者ホームページで金の買取価格を確認する方も多いと思います。そのときに注意しなければならないのが、 手数料が含まれているものか含まれていないものか確認することです。ホームページを見て金の買取価格が高いから持ち込んでみたら、 手数料が引かれ、最終的には相場よりも低くなってしまうというケースもあります。 サイトやホームページで相場を確認する際は、手数料が含まれているのかどうか、しっかり確認しましょう。
高額買取のみ手数料無料にしている
手数料がかからない買取業者は、高額買取のみ手数料無料にしている場合があります。手数料無料と記載している業者であっても、 一定以上の金額のみ対象にしている場合があります。業者側の狙いとしては、買取価格が高額になる程、別の業者に売却した際の利益が大きくなることです。 さらに、実際には金を大量に売却する人は少ないので、手数料が無料になることはほとんどないです。 手数料無料と記載しているところであっても、条件付きの可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
良質な買取業者の見分け方
良質な買取業者の見分け方をまとめました。
- グラム単価が表示されているか
- 見積書を発行してくれるか
1つずつ見ていきましょう。
グラム単価が表示されているか
良質な買取業者の見分けかたは、グラム単価が表示されているかどうかです。優良な買取業者の判断材料の1つとして公式ホームページやサイトに、金のグラム単価が 記載されているか確認してみましょう。記載されているグラム単価と一般的なグラム単価に差がなければ、適正価格で買取してくれる優良業者の可能性が高いでしょう。
また、一般的なグラム単価は、田中貴金属工業のホームページを見て確認しましょう。 検討している業者のホームページに記載がなければ直接査定をしてもらい、グラム単価を確認することができます。事前に一般的なグラム単価を把握し、 差がないか確認するのがおすすめです。
見積書を発行してくれるか
良質な買取業者の見分けかたには、見積書を発行してくれるかどうかというのが挙げられます。優良な業者であれば金買取の際に、見積書を発行してくれるでしょう。 見積書を発行してくれない業者や、発行を拒否する業者、口頭の説明のみの業者は、相場よりも低い金額で買取する悪徳業者である可能性があります。 見積書の提示を求めて拒否された場合は、注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか、本日は金買取の手数料について、詳しく解説していきました。金買取の手数料にも様々なものがあるので、注意しましょう。 また、手数料無料という記載にも惑わされず、しっかり内容を確認した上で持ち込みするのがおすすめです。
基本的に、金買取時には、1〜2割の手数料がかかることが多いので、そこは理解しておくと査定額を見たときに落ち込みことは少ないと思います。 また金の売却時には、依頼する業者の金のグラム単価と、見積書の有無はしっかり確認しましょう。
執筆者プロフィール
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店長 河本 明
買取業界歴15年以上。
買取の得意分野:ブランド品、ジュエリー、時計
ジュエリーコーディネーター ウォッチコーディネーターの資格を保有しております。
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